走行中に感じた小さな違和感が、重大トラブルの前兆だった話

ダイハツ ムーヴ(LA100S)で実際に発生したEPS内部破損事例

今回は、ダイハツ LA100S ムーヴで実際に起きた
電動パワーステアリング(EPS)内部破損の事例をまとめます。

結果から言うと、
👉 一歩間違えば「走行中ハンドル操作不能」に直結しかねない状態でした。


きっかけは「はっきりしない違和感

発生時期は正確には覚えていませんが、
ある時から次のような感覚がありました。

  • ハンドルが
    • 重いわけではない
    • 左右どちらかに引っ張られるわけでもない
  • それでも
    • 弱い力で抑えられているような感覚
    • 轍(わだち)にはまっているような感覚

スズキ車でよくある
「明確に片側だけアシストが残る症状」とは違い、
非常に曖昧で説明しづらい違和感でした。


足回り・タイヤ系を疑って実施した点検

まず疑ったのは、一般的な足回り要因です。

  • タイヤの片減り確認
  • 空気圧調整
  • 前後ローテーション

しかし、
👉 症状に変化はありませんでした。

この時点で
「足回りやタイヤが原因ではない可能性」が高くなります。


決定的な出来事

その後、
走行中にハンドルロックに近い異常挙動を体験しました。

幸い自分が運転していたため大事には至りませんでしたが、

  • 代車として貸していたら
  • 家族が乗っていたら

と思うと、
非常に危険な状態だったと断言できます。


手配して届いた 中古部品

診断機では異常なし

すぐに診断機を接続しましたが、

  • DTC(故障コード):なし
  • エンジン始動中/停止中:変化なし

一見すると
「問題が見つからない状態」でした。

しかし、
実際に起きている症状と診断結果が一致しないため、
機械的な内部破損を疑いました。


分解して判明した真の原因

欠けた樹脂ギア
欠けた樹脂ギアの破片
分解部品の全体

EPSユニットを分解した結果、
原因は明確でした。

  • EPS内部の
    樹脂ギヤ(青色部品)が大きく欠損
  • 欠けた破片が
    • グリス内に散在
    • ウォームギヤに噛み込み

これにより、

  • 通常時:問題なく回る
  • 特定の角度・タイミング:
    急激に抵抗が発生、最悪ロック方向に固定

という、
非常に危険な状態になっていました。


なぜ故障コードが出なかったのか

このタイプの破損では、

  • モーター電流値
  • センサー信号
  • ECU通信


「異常と断定できる数値」まで外れない場合があります。

そのため、
👉 診断機では正常と表示されることがある

これがこのトラブルの
最も怖いポイントです。


今回の修理対応

今回は延命ではなく、
リスクを根本から排除する修理を選択しました。

  • EPSモーター+コントローラ付き
  • 走行距離 約6.5万kmの中古良品
  • 全国ネットで即手配

これにより、
再発リスクを大きく低減しています。


まとめ:違和感を軽視しないでください

今回のケースから言えることは、

  • EPSの内部破損は
    はっきりした前兆が出ないことがある
  • それでも
    • 「なんとなく変」
    • 「今までと違う」
      という感覚は重要

ということです。

診断機に異常が出なくても、
実際の症状がすべてを物語る場合があります。

もし、

  • ハンドルに違和感がある
  • 足回りを点検しても改善しない

という場合は、
早めに点検・相談することを強くおすすめします。

事故になる前に止められるトラブルも、確実に存在します。


※本記事は実際の整備事例をもとにした情報提供であり、
車両の状態によって症状・原因は異なります。

コメント